ベルリオーズ，ラヴェル，プーランク 他 歌曲集　クレスパン(S) アンセルメ＝OSR 他 （POCL6023）

曲目・演奏者

●[1] ベルリオーズ：｢夏の夜」Op.7
[2] ラヴェル：｢シェエラザード」
[3] ドビュッシー：ビリティスの3つの歌
[4,5] プーランク：オルクニーズの歌，｢ホテル」(以上 ｢月並み (パナリテ)｣ より)
[6,7]　同 ：｢赤ちゃん水差し｣，｢ハートのクイーン」(以上 ｢くじびき｣ より)
[8]　同 ：｢祭りに出かけて行く若者」(｢村人達の歌｣ より)
[9]　同 ：アラゴンの2つの詩 〔1/C橋，2/華やかな宴〕

■レジーヌ・クレスパン(S)　[1,2]エルネスト・アンセルメ指揮 スイス ロマンドo　[3-9]ジョン・ウストマン(p)

ディスク・データ

CD// 国内盤 {ADD} Po−デッカ＊POCL-6023
　発売：99年／定価：2000円／録音：[1,2]1963, [3-9]67年／収録時間：69分
△デッカ・レジェンド・シリーズ　△96kHz/24bit リマスター
△歌詞対訳掲載　△ライナーノート：アラン・ブリース (和訳), 加藤浩子 他

コンディション

◇ディスク：A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む＊動作確認済)
◇ブックレット：A-〜B+/ シワ部分的にあり(強め含む) / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：B+　◇オビ：B+/ シワ部分的にあり

録音データ・その他

☆[1,2]1963. 9 ジュネーヴ・ヴィクトリア ホール，[3-9]1967. 5 ロンドン・キングズウェイ ホールにおける録音。
−クレスパンは20世紀フランスを代表するソプラノ (1927- 2007)。マルセイユ生まれ。1950年 ワーグナー「ローエングリン」のエルザ役で本格的にデビュー。58年にはバイロイト音楽祭に参加して成功を収め、ワグネリアン・ソプラノとしての評価を決定付けます。以降 フランス随一のドラマティック・ソプラノとして活躍、1971年には初来日しています。1976からはパリ国立高等音楽院で後進の指導。1990年に引退を表明しました。
−クレスパンといえばハリウッドボウル野外リサイタルでの「ジェット機の轟音にも負けなかった」という強靭な声のエピソードが有名ですが、少なくともこの録音に聞く彼女の声は芯の強さがありながらも烈婦型の歌ではなく、透明感があります。このフランス歌曲集も大変 魅力的。力強い高音の伸びを発揮しながら、弱音が実に美しい。[1]の第2曲「ばらの精｣、第3曲「君なくて」で、弱音によって歌われるコケットリーが零れ落ちるような表現の魅力はどうしたものでしょう。多くの聞き手がここで一気に引き込まれるに違いありません。また次の哀歌「入り江のほとり」では太い低音を聞かせ、驚かせながら、深い悲しみを表現します。