バッハ:パルティータ第1,2番,シューベルト:即興曲集 ディナースタイン(p) (SONY)
曲目・演奏者
●[1] バッハ:パルティータ第2番ハ短調 BWV.826
[2] シューベルト:4つの即興曲 D.899, Op.90
[3] バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825
■シモーヌ・ディナースタイン(p)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} SONY*88697989432
発売:12年/録音:2011年/収録時間:76分
△紙ケース・タイプ
コンディション
◇ディスク:B-〜C+/ スリキズ部分的にあり(強め含む)
◇ブックレット:A-〜B+/ 軽シワ部分的にあり
◇紙ケース:B-/ おもて面左下角に破れあり(小さめ) / シワ少しあり(強め)・線キズ少しあり
録音データ・その他
☆2011年録音。−ディナースタインはジュリアード音楽院などでピーター・ゼルキンらに学びました。2005年 NYにてセルフ・プロデュースのソロ・リサイタルでバッハ:ゴルトベルク変奏曲を弾いて大きな注目を集めました。2007年 同曲のアルバムがTELARCレーベルから発売されると、発売後1週間でビルボード・クラシカル・チャートで第1位を獲得。ニューヨーク・タイムズ紙、ロサンジェルズ・タイムズ紙、ニューヨーカー紙で「2007年のベスト・アルバム」に選定されました。同年 ベルリン・フィルハーモニーでベルリン・デビュー・リサイタル。その模様を収めた2008年発売のセカンド・アルバムもクラシカル・アルバム・チャートで第1位を獲得しました。2010年 ソニー・クラシカルと専属契約を結び、バッハ・アルバムを録音。9月には初来日を果たし、東京でバッハのゴルトベルク変奏曲とピアノ協奏曲第1番を演奏して好評を博しました。
−当アルバムはその第2作。意外な組み合わせですが、彼女はバッハとシューベルトの音楽にはっきりした共通点を感じているとのことで、「このふたりの作曲家の器楽曲は力強い語りや歌の要素を内包しています。ちょうど言葉のない声が歌詞のないメロディを紡ぎ出しているような。バッハとシューベルトの作品のメロディ・ラインは流れるようで、豊かな表情を持ち、まさに話しているような細かな抑揚が付けられているのです。ある瞬間に突然しゃべりだすのではないかとさえ思うくらい。言葉がしゃべられているかのように響くのです」と語っているとのことです。−第1作のバッハ・アルバムのタイトルは「Bach: A Strange Beauty」で、哲学者フランシス・ベーコンの言葉を引用したものでしたが、今回のアルバム・タイトルは、イギリスの詩人 フィリップ・ラーキン (1922- 85) の「木々」という詩の中の「木々は葉になる / まるで言葉が話されているかのように」からとられています。
−ペダルを生かした豊かな美音、瑞々しいタッチ。ゆったりとしたテンポをとって、じっくりと詩的情感を込めて歌われるシューベルトの憂い。漸強・漸弱によるダイナミクスの幅も大きい。彼女はバッハのパルティータ第2番の遅いテンポの部分にシューベルトの抒情に似たものを見出したのでしょう。 第1曲: シンフォニア前半部分やサラバンドなどで遅いテンポで、シューベルトとの近似を聞かせるのです。では長調で優雅さ、軽妙さが際立つ魅惑の第1番をどうするのか。なんとなんと、第1曲: 前奏曲から今にも止まりそうなほどの遅いテンポをとっているではありませんか。コレントのみ速いテンポでリズム弾ませてアクセントとしている以外は遅いテンポをとり、情感的な抒情性を際立たせています。第1番もシューベルトに似たものがあるというのはなかなかキビシイ気もしますが、可能性の模索、若きチャレンジにアッパレ。彼女はまたいつか違った形のバッハを聞かせてくれるに違いありません。
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