フォーレ：レクイエム，マルタン：マリアの三幅画　フルネ＝スイス音楽祭o 他 /L （PAL1086）

曲目・演奏者

●[1] マルタン：｢マリアの三幅画」〔1. アヴェ マリア，2. マニフィカト，3. スターバト マーテル〕
[2] フォーレ：レクィエム Op.48

■ジャン・フルネ指揮 スイス音楽祭o　エディット・マティス(S)　[1]ヴォルフガング・シュナイダーハン(vn)　[2]ルツェルン音楽祭cho　クルト・ヴィドマー(Br)　ハイナー・キューナー(org)

ディスク・データ

CD// 国内盤 {DDD} Cr−パレット＊PAL-1086
　発売：88年／定価：3200円／録音：1984年LIVE／収録時間：55分
△歌詞対訳掲載　△ライナーノート：三浦淳史　△プラケース＝ハード・タイプ
△原盤：独SCHWANN

コンディション

◇ディスク：B+〜B/ スリキ部分的にあり(横方向含む)
◇ブックレット：B+/ シワ部分的にあり(小口側端に強め含む) / 裏表紙に線キズ少しあり / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース：B　◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり　◇オビなし

録音データ・その他

☆1984. 8. 22 ルツェルン・クンストハウスにおけるライヴ録音 (ルツェルン音楽週間)。
− [1]「マリア トリプティコン」が S, vn, Orc という珍しい編成で書かれているのは、シュナイダーハン(vn) &ゼーフリート(S) 夫妻の要請で書かれた曲という理由から。当初は「マニフィカト」のみでしたが、ゼーフリートが三幅画 (3枚続きの聖画像) にしてほしいと懇願し、この3曲からなる作品が出来上がったとのことです。−第1曲はアダージョのアヴェ マリア (3'38)。短く穏やかな曲想で序奏の役割のようながら、不安な表情や切羽詰まったような表情も聞かせます。メインである第2曲: マニフィカトは前半 激しい感情をぶつけるように主を讃美し (アンダンテ エネルジコ)、後半 は切々と訴えるよう (レント) (10'14)。終曲: スターバト マーテルも (レントながら) 激しい感情をぶつけるように聖母マリアの悲しみを表現しますが、最後 安らぎの明るさを見せて消え入るように終わります (6’13)。最初の2曲は独語、終曲のみラテン語によります。ほとんど短調によっており、聖母マリアのイメージとは異なる異色の曲と言えるでしょう。1969年 シュナイダーハン夫妻とフルネ&ロッテルダム・フィルで初演され、その後も夫妻はヨーロッパ各地で演奏したとのことです。
−[2]はフルネ4回の正規録音のうちの3回目のもの。1回目＝1953年 ラムルー管，2回目＝ 1975年 ロッテルダム・フィル (以上PHILIPS)，4回目＝ 1998年 東京 日本フォーレ協会編成のオーケストラ (CAMERATA)。−コンサート風で濃厚な表情、かなりドラマティックな動きを持った演奏です。マティスのフォーレ：レクィエムは他に録音がないのではないでしょうか。