モーツァルト:フリーメイソンのための作品集 マーク=フォルクスオーパーo, cho 他 (CDX5055・2CD)
曲目・演奏者
●モーツァルト:
[1]「深き淵よりわれ汝を呼ぶ」K.93 (Anh. A22) (cho, Orc)
[2]「おお聖なる絆」(リート: ヨハネ分団の儀式のための讃歌) K.148 (T, p)
[3]「天主の御母なる聖マリア」(昇階唱) K.273 (cho, Orc)
[4] アダージョ ヘ長調 K.410 (2バセットhrn, fg)
[5] アダージョ 変ロ長調 K.411 (2cl, 3バセットhrn)
[6]「汝 宇宙の魂に」(カンタータ) K.429 (B-S, 男声cho, Orc)
[7] 結社員の旅 K.468 (T, org)
[8]「フリーメイソンの喜び」(カンタータ) K.471 (T, 男声cho, Orc)
[9] フリーメイソンのための葬送音楽 K. 477 (Orc) §
[10]「今日こそ共に 愛する兄弟よ」(リート) K.483 (男声cho, org)
[11]「汝ら われらの新しき指導者よ」(リート) K.484 (T, 男声cho, org)
[12] アダージョとフーガ ハ短調 K.546 (SQ)
[13] アダージョとロンド K. 617 (fl, ob, va, vc, チェレスタ)
[14]「アヴェ ヴェルム コルプス」(モテット) K.618 (cho, Orc)
[15]「無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが」(カンタータ) K.619 (T, p)
[16]「われらが喜びを高らかに告げよ」(フリーメイソン小カンタータ) K.623 (2T, Br, 男声cho, Orc)
[17]「みんなで腕を組み合おう」K.623a (偽作) (男声cho, org)
■ペーター・マーク指揮 ウィーン・フォルクスオーパーo 同cho クルト・エクィルツ(T) クルト・ラップ(p, org)
[4,5]リヒャルト・シェンホーファー,エーリヒ・ヴェプナー(バセットhrn) [4]レオ・ツェルマク(fg) [5]アルフレート・ローゼ,ヨーゼフ・オルトナー(cl) ホルスト・ハイェク(バセットhrn)
[6]フランツ・エルマー(B-S)
[12,13]ユルゲン・ガイゼ(va) ヴィルフレート・タヘツィ(vc) [12]パウル・ロツェク,ペーター・カット(vn) ヘルベルト・ヴァイスベルク(fl) マンフレート・カウツキー(ob) ペーター・マーク(チェレスタ)
[16]クルト・エクィルツ,ルドルフ・レッシュ(T) レオ・ヘッペ(Br)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} VOX*CDX 5055 (2枚組)
発売:91年/録音:1966年/収録時間:52+53分
△VoxBoxシリーズ △歌詞掲載なし
コンディション
◇ディスク:2枚)A-/ 外縁に小キズ少しあり
◇ブックレット:A-〜B+/ 小口側下部に斜めの軽いシワあり
◇プラケース:B+
録音データ・その他
☆1966年 シュトゥットガルト・南西ドイツ音楽スタジオにおける録音。(P) ハインツ・ヤンセン。
−モーツァルトのフリーメイソンのための音楽で2枚組? といぶかしく思っていたら、やはり関係のない曲が多く含まれています。とはいえモーツァルト晩年の深みある名作が加えられており、フリーメイソンのための音楽だけよりも魅力的なアルバムになっていると言えるでしょう。−と思いきや! とあるサイトによると、K.546, K.617, K.618 など一見フリーメイソンに関係なさそうな曲も、当初の作曲動機はフリーメイソンと関係ないながら のちのフリーメイソンで使われるようになった とあるではありませんか。当アルバムは広義の「フリーメイソンのための音楽集」ということになります。−そのサイトを見つけることができたのは、モーツァルトの「深き淵より」([1]) なんて本当にあるのかと調べていてやっとこさ見つけたサイトですが、[1]も後にメイソン用になった曲とのこと。ただし長くモーツァルト作とされていたものの、現在ではゲオルク・ロイターII世とされているとのことです。−[17]がオーストリア国歌のメロディであることもビックリでした。K.623aの詩はシカネーダーの詩と言われ、フリーメーソンの集会 (閉会) のときに歌われた曲とのことです。ケッヘル第5版まではカンタータ K.623 の付録として扱われていたものの、第6版から別の作品として切り離されたとのこと。作風がモーツァルト的でないなどの理由から現在ではモーツァルト作ではないとされているようです。−老婆心ながら [13]は本来グラスハーモニカを主役とする曲ですが、チェレスタで演奏しています。
−興味深い演奏が多いながら、冴えない音のものが少なくないことが残念なVOXレーベルですが、当アルバムはむしろ1966年にしては期待以上の音。演奏は、オケと合唱が現在の感覚からすると上等とは言えないのが残念ながら、誠実な芸術家 ペーター・マークらしい丁寧な仕事という感じがします。端正な歌を聞かせるエクィルツ(T) や器楽奏者は魅力的です。
- [カートに入れる] のボタンがないものは売れてしまった商品です
- This is sold only in Japan.
- 商品データの見方はこちら
- ディスク各部の名称等について
- 商品等のお問い合わせはメールにてお願いしまします。電話はご容赦ください