ハイドン:ピアノ三重奏曲第33, 34, 38, 39番 ブラームスTr (0092882BC)
曲目・演奏者
●ハイドン:
[1] ピアノ三重奏曲第38番ニ長調 Hob.XV-24
[2] 同 第39番ト長調 Hob.XV-25
[3] 同 第33番ト短調 Hob.XV-19
[4] 同 第34番 変ロ長調 Hob.XV-20
■ヴァイマール・ブラームス・トリオ〔フォルクマール・レーマン(p) イェルク・ホフマン(vn) ゴットハルト・ポップ〕
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} BERLIN Classics*00928828BC
発売:97年/録音:1980年/収録時間:52分
△ディスク=Made in Germany by optimal
コンディション
◇ディスク:B+/ スリキズ部分的にあり
◇ブックレット:B+〜B/ シワ, ツメ咬み痕部分的にあり(強め含む) / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+ ◇バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め)
録音データ・その他
☆1980. 3 ドレスデン・ルカ教会における録音。
−第-番の通し番号はランドン版のもの。いずれも3楽章からなり、急-緩-急を基本としていますが、[2]と[3]の第1楽章はアンダンテです。ハイドンはピアノ三重奏曲を40曲ほど作曲しましたが、ニックネイムがついているものはないようで、特に有名曲はなし。ハイドンの中では地味なジャンルですが、つぶさに聞いてみますとなかなかいい。もちろん大言壮語の曲はなく、大きく情緒を揺さぶられるわけではありません。どれも古典派らしく明朗で、耳に心地いい曲ですが、その中にもハイドンらしい練達の作曲技法が施されています。例えば [2]の第2楽章: ポーコ アダージョは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番 (月光) 第1楽章の分散和音に似たピアノの動きに、ヴァイオリンが美しいメロディを奏で、なんとも魅力的。そして続く終楽章は「ハンガリー風」の部分が現れる楽しい曲です。−一方[3]第1楽章は変奏曲で 主題が短調ですが、長調と短調のはざまを行きかう曲。単純な主題ながら曲想の変化が見事。第2楽章は長調による夢見るように麗しいアダージョですが、短い中間部に悪夢が差します。終楽章は短調で始まりますが、明るく快活に曲を閉じます。−[4]の第1楽章の展開部も素晴らしい。短調に変化し、半音階的下降などが駆使され、幻想的な様相を呈します。しかし再現部で何事もなかったように明るく快活な曲想に戻ります。第2楽章はアンダンテ カンタービレで、変奏付き。単純なメロディながら、涙を湛えて明るく振舞うような風情があります。4曲とも短調への変調がアクセントとして使われていますが、[3]と[4]は特に深みのようなものが表れており、名曲と言っていいのではないでしょうか。
−ヴァイマール・ブラームス・トリオは1970年結成。現在 ロシアのブラームス・トリオが活躍中ですが、もちろん関係がありません。ドイツ・シャルプラッテンにいくつかの録音をおこなったようです。こじんまりとしたアンサンブルですが、音色は美しく、いかにも (当時) 東ドイツらしいインティメートな良さがあります。ハイドンはバッチリはまっているのではないでしょうか。
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