モーツァルト:コシ・ファン・トゥッテ ベーム=WP; デラ・カーサ(S) 他 (DECCA・2CD)
曲目・演奏者
●モーツァルト:
「コシ ファン トゥッテ」K.588 全曲
■リーザ・デラ カーザ(S:フィオルディリージ) クリスタ・ルートヴィヒ(MS:ドラベッラ) アントン・デルモータ(T:フェッランド) エーリヒ・クンツ(Br:グリエルモ) パウル・シェフラー(Br:アルフォンソ) エミー・ローゼ(S:デスピーナ)
カール・ベーム指揮 ウィーンpo ウィーン国立歌劇場cho
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} DECCA*455 476-2 (2枚組)
発売:99年/録音:1955年/収録時間:75+72分
△ダブル デッカ・シリーズ △スリムケース・タイプ
△ディスク中心部の刻印=MADE IN GERMANY BY EDC
コンディション
◇ディスク:2枚)A〜A-/ 点キズわずかにあり
◇ブックレット:A-/ 軽シワ, 小シワ少しあり(強め含む) / 内部白地部分に軽い変色あり
◇プラケース:B+
録音データ・その他
☆1955. 5 ウィーン・レドゥーテンザールにおける録音。(P) ヴィクター・オロフ、(E) ジェイムズ・ブラウン。−最初期のステレオ録音。このオペラに一家言持つベーム1回目の正規録音で、いにしえのウィーンの香り漂う演奏。序曲の柔らかい第1音からロココの世界に誘われます。デルモータの鼻にかかったテノールはウィーン・フィルのクラリネットのよう。低声ふたりも柔らかい。女声陣も可憐に響き、ドラマ性には乏しい演奏ですが、このオペラ自体 浮世離れしたストーリー。のんびりした雰囲気がピタリとはまっているように感じられます。ただしルートヴィヒのアリアはかなりドラマティックな歌。とはいえ まだ若く、軽めで初々しい。−高校時代 購入したLPを今なお所持している愛聴盤です。
−以上が以前に出品した際のコメントですが、この演奏、あるいは当時のウィーン・フィルの演奏に感じる「いにしえのウィーンの香り」というのは多分に当時のDECCAによって作られたもの、あるいはクセのようなもので、実際のウィーン・フィルがこのような音を出していたわけではありません (特に弦楽合奏に関して)。ベームはここ一番で思い切ったアッチェレランドをかけたりして ドラマの表出を意識していることが伺えますが、強さは抑えられています。当時 ウィーン・フィルのコンサートを聞いていた人はレコードの音との違いに戸惑ったことでしょう。私はクレメンス・クラウス&WPのニューイヤー・コンサートのライヴ録音を持っていますが、DECCA録音のような小味の演奏ではなく、もっと逞しく、勢いがあります。ひょっとするとセッション録音では極端に弦楽の人数を減らしているのでしょうか。そのような疑問を感じながらも、クラウスのシュトラウス・ワルツ集やシューリヒトの「未完成」と同様、ユニークで愛すべき録音であるという気持ちに変わりはありません。
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