ベッリーニ：ノルマ　セラフィン＝； カラス(S) デル・モナコ(T) 他 /55年L （78DC833・3CD）

曲目・演奏者

●ベッリーニ：
「ノルマ」全曲

■マリア・カラス(S：ノルマ)　マリオ・デル モナコ(T：ポッリオーネ)　エベ・スティニャーニ(A：アダルジーザ)　ジュゼッペ・モデスティ(Bs：オロヴェーゾ)　リーナ・カヴァラーリ(MS：クロティルデ)　アトス・チェザリーニ(T：フラーヴィオ)
　トゥリオ・セラフィン指揮 ミラノ・スカラ座o　同cho

ディスク・データ

CD// 国内盤 {MONO/ ADD} CS−CBSソニー＊78DC 833〜5 (3枚組)
　発売：86年／定価：7800円／録音：1955年LIVE／収録時間：57+51+44分
△紙箱付き(厚さ3.2センチ)　△大判ブックレット付き(80ページ)　△歌詞対訳付き
△ライナーノート：永竹由幸, 長谷川勝英　△原盤＝伊 I. M. I

コンディション

◇ディスク：1)A〜B+/ スリキズ少しあり(横方向含む)，2)A-/ 点キズ少しあり，3)A
◇ブックレット：B+/ 表紙両面に薄汚れあり(表紙少し) / シワ少しあり(表紙小口側端に強め) / 裏表紙に線キズ少しあり / 内部白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース：B+　◇紙箱：B〜B-/ 端・角に傷み・ハゲあり / 傷み線, 線キズ少しあり / 底面にスレ線あり

録音データ・その他

☆1955. 6. 29 ローマ・RAIスタジオにおけるライヴ録音。
−ローマ・イタリア放送のスタジオで公開録音された放送用ライヴ録音。いわゆる演奏会形式でしょう。舞台の物音や足音がなく、演技なしであることから歌は安定しており、録音として聞くには好都合です (舞台の物音も臨場感があっていいですが)。拍手入り。−LP時代から海賊盤でカラス最高の歌唱として有名であったもの。声の若々しい張り、軽々とした高音への移行と高音の力強さ。長丁場の安定感。オペラ・ファンなら一聴してカラスのベストフォームを認識できることでしょう。さらにデル モナコもベストフォーム。その強靭で直情的な歌はオテッロやカニオのみならず、ポッリオ−ネにも合っていますが、正規録音は全盛期を過ぎた1967年のヴァルヴィーゾ盤 (DECCA) のみのため貴重です (しかもヴァルヴィーゾ盤は短縮版) 。−音質は一部雑音が目立つ箇所がありますが、全体としてはこの録音に関心のあるオペラ・ファンには充分でしょう。
−先日 同演奏の国内初CD化盤であった キングーチェトラ＊K30Y 10063〜5 を出品したところですが、今度は2か月余り後に CBSソニーから発売された当盤が入荷しました。CD最初期時代に 同演奏が立て続けに2社から発売されたのですね。出品してすぐにご購入いただきましたので、音質について比較ができませんが、全体的にはCETRA盤のほうがよかったかもしれません。ただCETRA盤では「オケが伴奏扱いで、せっかくの巨匠セラフィンの素晴らしい指揮が重視されていないきらいはありますが、声の競演は鮮明です。」と書きましたが、当盤ではそれほどオケが引っ込んでいる感じはしません。