ヴェルディ:海賊 ガルデッリ=NPO; カバリエ, ノーマン(S) カレーラス(T) 他 (PHILIPS・2CD)
曲目・演奏者
●ヴェルディ:
「海賊 (コルサーロ)」全曲
■ホセ・カレーラス(T:コッラード) モンセラート・カバリエ(S:グルナーラ) ジェシー・ノーマン(S:メドーラ) ジャン- ピエロ・マストロメイ(Br:セイド) 他
ランベルト・ガルデッリ指揮 ニュー・フィルハーモニアo アンブロジアン シンガーズ
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} PHILIPS*475 6769 (2枚組)
発売:05年/録音:1975年/収録時間:52+42分
△クラシック オペラ・シリーズ △伊語詞・英訳掲載
△ディスク中心部の刻印=MADE IN GERMANY BY UNIVERSAL M&L
コンディション
◇ディスク:1)A-/ 点キズ少しあり / 外縁に小スリキズ少しあり(強め含む),2)A
◇ブックレット:A〜A-
◇プラケース:A-
録音データ・その他
☆1975. 8 ロンドンにおける録音。
−1848年作曲、ヴェルディ13作目の3幕からなるオペラ。初期オペラとはいえ、17作目である名作「リゴレット」の約2年前の作品です。ストーリーはバイロン原作。2013年 DECCAからの再発の際の、レコード店各社が使用しているユニヴァーサルIMSのコメントには「紀元前1000年頃のエーゲ海を舞台にした、海賊の首領コルラードのトルコに対する戦いと恋を描いた物語」と書かれていて驚きましたが、やはり間違い。舞台は19世紀初頭です。かいつまんでいえば、海賊 コッラードのトルコ襲撃決行に愛人メドーラは嘆き、太守セイドに囚われていたグルナーラは、勇敢なコッラードを愛するようになるという話。コッラードが死んだと勘違いしたメドーラは自殺し、それを嘆いたコッラードは海に身を投げ、グルナーラは絶望して倒れるという結末には安易なカタストロフィを感じますが、ヴェルディの音楽は、職人的とはいえ、よくできています。特に第1幕第2場、メドーラがハープを弾きながら歌う「この暗い考えを」は有名。テクニックを披露しやすいことからコンクールでよく歌われ、リッチャレッリもこの歌で優勝したとのことです (1972年の “ヴェルディの声” コンクールか?)。ヴェルディの初期オペラは、その後の名作を思い出させる箇所があるのも楽しみのひとつですが、この歌のレチタティーヴォ冒頭のヴァイオリンによるメロディは「トラヴィアータ」前奏曲を思わせます。
−PHILIPSからORFEOに引き継がれた、ガルデッリ指揮による一連のヴェルディ初期オペラ・シリーズの1作。ガルデッリの直截なダイナミズムはヴェルディの初期オペラにピッタリです。3人の主役はそれぞれ個性を発揮していますが、特にカレーラスが絶好調。
−ちなみにベッリーニの「海賊」は「Il Pirata」、ヴェルディは「Il Corsaro」。「ピラータ」は英語の「パイレーツ」で、海賊の総称。一方「コルサーロ」は国家公認 (あるいは黙認) で、敵対する国や勢力に対して略奪行為を働く海賊とのことです。
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