フンメル:七重奏曲,ピアノ五重奏曲,ウェーバー:クラリネット五重奏曲 メロスens (LONDON)
曲目・演奏者
●[1] フンメル:七重奏曲ニ短調 Op.74 (p, fl, ob, hrn, va, vc, cb)
[2] 同 :ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.87 (p, vn, va, vc, cb)
[3] ウェーバー:大五重奏曲 (クラリネット五重奏曲) 変ロ長調 Op.34
■メロスens〔[1-3]セシル・アロノヴィッツ(va) テレンス・ワイル(vc) [1,2]ラマー・クロウソン(p) [2,3]エマヌエル・ハーウィッツ(vn) [1]リチャード・アデニー(fl) ピーター・グレム(ob) ニール・サンダース(hrn) [2]エイドリアン・ビアース(cb) [3]ジェルヴァース・ドゥ ペイエ(cl) アイヴォア・マクマホン(vn)〕
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} LONDON*430 297-2
発売:91年/録音:[3]1959, [1,2]65年/収録時間:74分
△ディスク中心部の刻印=MADE IN USA △プラケース=ハード・タイプ
コンディション
◇ディスク:B+〜B/ スリキズ部分的にあり(横方向含む / 強め含む*動作確認済)
◇ブックレット:A-/ ジャケ面にシワ少しあり(小口側端に強め) / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース:B+〜B ◇バック・インレイに軽シワ少しあり
録音データ・その他
☆[1,2]1965年,[3]1959年録音。−ヨハン・ネポムク・フンメルはハンガリー出身、オーストリア系の作曲家, ピアニスト (1778- 1837)。8歳の時 ウィーンのモーツァルトの家に住み込みで 2年間に渡ってピアノを師事したとのこと。その後 かつてのモーツァルトのように父と共にヨーロッパ各地を回って神童として名声を博しました。その後 サリエリ、ハイドンらに学び、またベートーヴェンと親交を結び、ハイドン引退後のエステルハージ家の宮廷楽長となりました。その辞職後 ウィーンで活躍。ウィーン会議にピアニストとして出演してセンセーションを巻き起こすなどめざましい活躍を展開し、生前にはヨーロッパ最高の作曲家、ピアノ奏者として、ベートーヴェンと並び称される巨匠として尊敬されていました。死後 その作品は忘れられましたが、近年 再評価が進み、録音も増えてきているところです。当アルバムなど、まだ録音が数少なかった時代のもの。
−特殊な編成による作品[1]は1816年作曲。両端楽章は悲劇的な曲想を持つ速い楽章。第2楽章はメヌエットとスケルツォ、第3楽章は変奏曲。両端楽章とともに第2楽章も短調を基調としており、第3楽章のみ明るさが差し込む楽章です。他の楽器もうまく生かされつつも華麗なピアノがあくまでも主役で、フンメルが優れたピアニストであったことを物語るようです (9'41+ 4713+ 7'03+ 8'14)。
−シューベルトの「ます」の五重奏と同じ編成を持つ[2]は1802年作曲。これも悲劇的な曲想で、第2楽章がメヌエット、第3楽章がラールゴ。ただし第3楽章は短く、休止なしで終楽章に入り、終楽章の導入部の役割です。これもピアノのアクロバティックなパッセージが目立ちます。「ます」と同じ編成ということも手伝ってか、フンメルの作品の中では比較的 演奏・録音機会の多い作品 (7'22+ 5'22+ 2'11+ 4'41)。
−メロスensは1950年 ロンドン響を中心とした首席奏者たちとして結成された室内合奏団。なによりも彼らの演奏が素晴らしい。いずれの奏者も強靭さを感じる力強さを持っており、知られざる作品を丁寧に美しく音にするのではなく、命を吹き込もうとする姿勢が見られます。男性的な、時にはゴツゴツとした質感、そこに音に力があり、音楽の魂が現れるようです。−[3]のドゥ ペイエのクラリネットにも強さがあります。まさしくこの曲の白眉、ロマン的でほの暗く、「魔弾の射手」の世界を思い出させる第2楽章: 幻想曲はこのアルバム最大の聞きものでしょう。
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