モーツァルト：カッサシオン集　ザッハー＝チューリヒ・コレギウム・ムジクム （J4404）

曲目・演奏者

●モーツァルト：
[1] カッサシオン ト長調 K.63
[2]　同　変ロ長調 K.99 (63a)

■パウル・ザッハー指揮 コレギウム ムジクム チューリヒ

ディスク・データ

CD// 海外盤 {ADD} JECKLIN＊J 4404-2
　発売：89年／録音：1969年／収録時間：41分
△ディスク＝Made in Switzerland　△ディスク中心部＝アルミ蒸着タイプ
△プラケース＝ハード・タイプ

コンディション

◇ディスク：B+〜B/ スリキズ少しあり(縦方向に長め・強め＊動作確認済)
◇ブックレット：A-/ 軽シワ少しあり
◇プラケース：A-〜B+

録音データ・その他

☆1969年録音。−ザッハーはスイスの指揮者・作曲家 (1906- 99)。現代作曲家のスポンサー的な役割をつとめ、多くの作品の誕生に貢献したことで知られています。 ザッハーは1926年 バーゼル室内管を創立しましたが (1987年解散)、ここで演奏しているコレギウム ムジクム チューリヒもやはりザッハーが設立した器楽アンサンブルのようです。1941年設立、1991年解散とのことですが、バーゼル室内管よりも小さいアンサンブルということでしょうか。
−ゆったりしたテンポをとり、1音1音をいつくしみ、ひとつのメロディを噛みしめながら演奏するかのよう。爽快感、かっこよさ、切れ味のよさとか言ったスタイルとはまったく別もの。ザッハーの音楽に対する誠実さとともに、濃い抒情、音の力強さがあり、モーツァルト少年時代のまだまだ青い音楽を豊かな味わいで聞かせてくれます。特に[1]の第5楽章、ソロ・ヴァイオリン付きのアダージョはこのような美しい曲だったか気づかされ、同時にモーツァルトは13歳でこのような曲を書いたのかと驚かされました。さめざめ泣くような[2]の第5楽章: アンダンテ II、曲調の変化の面白さがある終楽章など、天才少年の技法も聞きものです。