シュトラウス親子,ランナー作品集 AベルクQ 他 (CDC754881)
曲目・演奏者
●[1] ランナー:マリアのワルツ Op.143
[2] 同 :シュタイル風舞曲 Op.165
[3] J. シュトラウス I:ウィーン情緒のワルツ Op.116
[4] 同 :アンネン・ポルカ
[5] ランナー:「求婚者」(ワルツ) Op.103
[6] J. シュトラウス I (ヴァインマン編):「アイゼレとバイゼレ − ジャンプ」(ポルカ) Op.202
[7] J. シュトラウスII (ウェーベルン編):宝石のワルツ Op.418
[8] 同 (ベルク編):「酒・女・歌」(ワルツ) Op.333
[9] 同 (シェーンベルク編):皇帝円舞曲 Op.437
■アルバン・ベルクQ〔ギュンター・ピヒラー,ゲアハルト・シュルツ,トーマス・カクシュカ,ヴァレンティン・エルベン〕 [6]アロイス・ポッシュ(cb) [7,8]アルフレート・ミッターホーファー(ハルモニウム) [7-9]ハインツ・マジモレツ(p) [9]ヴォルフガング・シュルツ(fl) エルネスト・オッテンザマー(cl)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} EMI*CDC 7 54881 2
発売:94年/録音:1992年/収録時間:61分
△ディスク=Made in Holland △プラケース=ハード・タイプ
コンディション
◇ディスク:A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む*動作確認済)
◇ブックレット:A〜A-
◇プラケース:B-/ 小ヒビ一ヶ所あり ◇バック・インレイに軽い変色あり 点状の汚れわずかにあり
録音データ・その他
☆1992. 6 ウィーン・コンツェルトハウスにおける録音。(P) ヨハン・ニクラウス・マッテス、(E) ヒルマー・ケルプ。
−[1-5]は弦楽四重奏による演奏で、[6] 2vn, va, cb,[7,8]SQ, ハルモニウム, p,[9]SQ, p, fl, cl。−ABQは現代音楽を得意とするクァルテットである前に、ウィーン出身であることを再認識させてれます。とはいえ演奏はホイリゲ風にくだけているわけではなく、あくまでクラシックらしい格調高さ。[1-5]は第1ヴァイオリン ピヒラー中心の演奏で、他は伴奏ですが、ピヒラーの美音が冴え冴えとして、節度あるポルタメントを用いながらしなやかに優雅に歌っています。ヨハンII世の時代の前のウィンナ・ワルツはオケ版よりもこうした小さな編成のほうがしっくりきますが、最高の演奏と言っていいのではないでしょうか。
−後半の[7-9]は新ウィーン楽派の新作の発表会開催の資金稼ぎのために楽譜を売る目的で編曲したものでしたか。特に演奏スタイルをガラッと変えているわけではありませんが、ピヒラー中心ではなく、アンサンブルを聞くこととなり、[1-5]とはかなり趣が異なっています。またその編成が奇妙ですのでなおさらです。[1-5]の編成による前期ウィンナ・ワルツで1枚のアルバムを作りよりも大きな変化が生まれて面白いですし、またセールスにもつながりやすいことでしょう。面白いのはオケ版では通常省略される[8]の長い導入部がきっちり演奏されていること。−ひょっとするとABQが本当にやりたかったのは[7-9]だったのかもしれませんが、私としては[1-5]のほうがよっぽど魅力的と感じます。ともかく素晴らしいアルバムです。
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