ハンプソン(Br)　ベルリオーズ, ワーグナー, リスト 歌曲集 （CDC555047）

曲目・演奏者

●[1] ベルリオーズ：｢アイルランド」Op.2 より 5曲
〔1. 美しき旅人，2. さようなら ベッシー，3. 日没， 4. ハープの起源，5. エレジー〕
●ワーグナー：
[2] かわいい人 WWV.57， [3] すべては束の間の姿 WWV.58，[4] ふたりの擲弾兵 WWV.60
[5] メフィストフェレスの歌: むかしむかし王様が (蚤の歌) WWV.15-4
[6]　同 : 俺に何の用だい WWV.15-5， [7] もみの木 WWV.50
●リスト：
[8] 祖先の墓 S.281， [9] 幸福な日よ 行かないで S.335， [10] 風がざわめく S.294
[11] 彼女の瞳 (太陽の日を受けよ) S.310， [12] 全ての峰に憩いあり S.306
[13] ラインの美しき流れのほとり S.272， [14] それは素晴らしいことに違いない S.314
[15] 僕の歌には毒がある S.289， [16] 墓とばら S.285， [17] 如何にして と彼らは言った S.276
[18] わたしがまどろむ時 S.282

■トーマス・ハンプソン(Br)　ジェフリー・パーソンズ(p)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} EMI＊CDC 5 55047 2
　発売：94年／録音：1993年／収録時間：77分
△仏独英詞・独仏英訳掲載　△ディスク＝Made in Germany / SONOPRESS刻印あり
△プラケース＝ハード・タイプ

コンディション

◇ディスク：B/ スリキズ部分的にあり(長い横方向含む＊動作確認済) / レーベル面に薄汚れあり(ごく薄い)
◇ブックレット：B/ シワ部分的にあり(ジャケ面背側端に強いシワ) 裏表紙右下角に小傷みあり 上辺付近に軽い細かい波うちあり 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：B+〜B　◇バック・インレイにシワ少しあり 白地部分に軽い変色あり

録音データ・その他

☆1993. 2, 3 ロンドン・ヘンリー・ウッド・ホールにおける録音。(P) ジョン・フレイザー、(E) ジョン・カーランダー。
−[1-4,16-18]仏語、[5-8,10-15]独語、[9]英語。
−オペラ歌手としで、また優れたリート歌手としても知られるハンプソン。珍しい作品を中心とした「ロマン派歌曲集」です。−それにしてもワーグナーがフランス語の歌曲を書いていたとは。若きパリ時代の作品のようです。しかもシューマンの付曲で有名な「ふたりの擲弾兵」のワーグナー版があったとは。もとはハイネの詩ですが、フランス語の歌詞です。詞はナポレオンに忠誠を捧げるふたりの兵士ですので 変に理にかなっています。さすがは天才オペラ作曲家の作品だけにドラマティック。後半の再起の興奮の場面で シューマンと同様「ラ マルセイエーズ」を使っていることにも驚かされます。そしてシューマンよりも手が込んでいる。シューマンよりもすごいものを作ってやるぞ という意気込みが感じられます。−次はムソルグスキーのずいぶんに書かれた「蚤の歌」を含む 滑稽なメフィストフェレスの歌が続き、雰囲気は一変して陰鬱な「もみの木｣。そして同様に陰鬱に始まり ドラマティックな展開を持つ「祖先の墓」となり、リストの作品群へと移ります。−ところでリストの作品には 頭に “G” 付いた番号が付されています。一般的に使われる “S” 番号 (サール番号) と同じ数字のようですが、ひょっとすると誤記なのでしょうか…。