ジョルジュ・シフラ(p)　サンリス録音集 /80～86年 （EMI・4CD）

曲目・演奏者

　＜サンリスのランデヴー＞
●[1] クープラン：フランス人気質 (ドミノ)， [2,3] ラモー：鳥のさえずり、タンブーラン
[4-7] クープラン：神秘的な障壁，うなぎ，髪の油 (バンドリン)，ティク- トク- ショク (オリーヴしぼり機)
[8,9] ラモー：ジプシーの女，めんどり， [10,11] クープラン：蝶々，収穫をする人々
[12] リュリ：ロンドー形式のガヴォット， [13] ダカン：つばめ， [14] ラモー：リゴードン
[15] クープラン：小さな風車， [16] ダカン：カッコウ
[17] バッハ (ブゾーニ編)：前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532　§

[18] ショパン：2つの夜想曲 Op.9 (夜想曲第1番, 第2番)
[19]　同 ：スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
[20]　同 ：夜想曲集 Op.10 より 第3, 4, 5, 10, 12番
[21]　同 ：序奏と華麗なる変奏曲 Op.12
[22] リスト：ポロネーズ第2番ホ長調
[23]　同 ：超絶技巧練習曲第10番ヘ短調
[24] サン- サーンス：ワルツ形式の練習曲変ニ長調 Op.52-6　§

[25] リスト：メフィスト・ワルツ第1番 S.126， [26]　同 ：エステ荘の噴水 (巡礼の年 第3年より)
[27]　同 ：即興的ワルツ， [28]　同 ：ヴァルス- カプリス第6番 (シューベルトによるウィーンの夜会 より)
[29]　同 ：水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ (2つの伝説 より)
[30,31]　同 ：雪かき，回想 (超絶技巧練習曲集より 第12, 9番)
[32]　同 ：ガウデアームス イギトゥール (ユモレスク)　§

[33] シューベルト：即興曲 変イ長調 D.899 (Op.90) 第4番
[34]　同 ：即興曲ヘ短調 D.935 (Op.145) 第1番
[35] ブラームス (シフラ編)：ハンガリー舞曲集 より 15曲〔第1～6, 8～10, 12, 13, 16, 17, 19, 21番〕

■ジョルジュ・シフラ(p)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {ADD, DDD} EMI＊5 85340 2 (4枚組)
　発売：03年／録音：1980～85年／収録時間：61+62+65+64分
△ディスク＝MADE IN THE EU / UDEN刻印あり (オランダ)

コンディション

◇ディスク：1)A // レーベル面に小キズわずかにあり，2)A～A-/ 点キズわずかにあり，3)A-/ 小スリキズ少しあり / 外縁部分的にスリキズあり // レーベル面に小スリキズわずかにあり，4)A～A-/ 点キズわずかにあり
◇ブックレット：B+～B/ 中心にディスクホルダーのツメによる強いシワあり, その他シワ少しあり
◇プラケース：B+// ブラケースのふた開閉やや緩い([DISC-3. 4]のほう)

録音データ・その他

☆[1-17]1980. 4，1981. 6, 10，1982. 5，[18-24]1981. 11，1982. 5，[25-32]1985. 5，1986. 2，[33-35]1982. 1, 5 以上フランス・サンリス・サン. フランブール礼拝堂における録音。(P) エリク・マクレオー、(E) [1-24, 33-37]セルジュ・レミ，[25-32]ダニエル・ミシェル。
ーシフラは1974年 フランス文化相のアドヴァイスにより、ほとんどシフラ専用のコンサートホールとして、サンリス (パリの64km北ほどの町) の美しいゴシック様式の教会を手に入れました。サン. フランブール礼拝堂は 993年頃 ユーグ・カペーの妻アデライード王妃によって建てられた礼拝堂とのこと。シフラは1991年の最後の公開演奏会まで、数多くのコンサートや録音で使用しました。1977年にはサンリスでシフラ財団を設立し、若手音楽家のキャリアをサポートしたといいますから、この地との関係は深いものがあったようです。－当アルバムは、そこで録音した1980年代、シフラ最後期の録音を集めています。1985, 86年の [DISC-3] は最後の録音でしょう。最後の録音では丸みが感じられるものの、技術的な衰えは感じさせず、強靭な打鍵、華麗なテクニックが刻まれており、最後まで表現意欲旺盛であったことに驚かされます。特に最後に収められている自身のトランスクリプションによるブラームス：ハンガリー舞曲集のソロ・ヴァージョンは圧巻。アクは強いですが、まるでリストが編曲したような華麗さです。