プロコフィエフ:冬のかがり火,みにくいアヒルの子 他 セレブリエール=SCO,ファーレイ(S) 他 (CRCB129)
曲目・演奏者
●プロコフィエフ:
[1]「みにくいアヒルの子」Op.18 (英語訳歌唱)
[2]「夏の一日」(子供の組曲) Op.65bis〔1. 朝,2. 鬼ごっこ,3. ワルツ,4. 後悔,5. マーチ,6. 夕べ,7. 月が牧場に登る〕
[3]「秋」(小管弦楽のための交響的スケッチ) Op.8
[4]「冬のかがり火」Op.122 (組曲 / 8曲) (第5曲: 英語訳による合唱)
[5] 古典交響曲 Op.25 (交響曲第1番)
■ホセ・セレブリエール指揮 スコットランド室内o [1]キャロル・ファーレイ(S) [4]ペイズリー寺院少年cho
ディスク・データ
CD// 国内盤 {DDD} Cr−ASV*CRCB-129
発売:92年/定価:2800円/録音:1990年/収録時間:67分
△[1,4]歌詞対訳掲載 △ライナーノート, 歌詞対訳:一柳富美子
コンディション
◇ディスク:B-/ スリキズ部分的にあり(強め)*全曲の動作確認済
◇ブックレット:A-/ 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:A-〜B+ ◇バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め) ◇オビなし
録音データ・その他
☆1990年 エディンバラ・アッシャー ホールにおける録音。(P, E) ブライアン・B. カルヴァーハウス。
−ブックレット裏表紙にプロコフィエフの息子オレグとセレブリエールのツーショット写真が掲載されていますが、ロシア音楽の秘曲発掘に強い関心を持つセレブリエールらしい選曲と言えそうです。[1]の歌と[4]第5曲の合唱は英訳によっています。−[1]はアンデルセン童話のロシア語訳をもとにプロコフィエフ自身がテキストを書いているのですが、「みにくいアヒルの子」とは自分自身を投影しているとのこと。モダニズム感が強い気がするのはそのためでしょう。−[2]はピアノ小品集「子供の音楽」をもとにプロコフィエフ自身が管弦楽化したもの。鬼ごっこの描写なども含まれ面白い。ソ連当局も大満足の平明な作風ですが、「後悔」は子供のそれにしては深い悲しみを感じさせるのが面白いところです。−[4]は冬休みに子供たちが日帰りで郊外に出かけて遊ぶ様子を描いた曲。本来は朗読が付いていますが、ここでは省略されています。これも平明な作風で、親しみやすい。一方[3]は「秋」と言っても人生の秋とのことで、独特の哀愁があり、どう考えてもおとな向きの曲。一見「ピーターと狼」なしで編んだ子供ためのプロコフィエフ管弦楽曲集とも見えますが、そう単純ではないところが面白い。子供のための[4]も例の “ジダーノフ批判” 後に書いた作品で (スターリン賞受賞)、ソ連の芸術家として生きていくため仕事と割り切って書いた曲であろうことを考えると、奥底にはプロコフィエフの苦悩が詰まっていることが裏テーマであるのかもしれません。セレブリエールのプログラミングでしょうか? そのセレブリーエル、表情豊かで鮮やかな指揮で楽しませてくれます。セレブリエール夫人であるファーレイの歌も感情表現が豊かで、[1]の面白さを十二分に聞かせてくれます。
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