バッハ：マタイ受難曲　メンゲルベルク＝KCO 他 /L （30CD307・3CD）

曲目・演奏者

●バッハ：
マタイ受難曲 BWV.244

■ウィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo　アムステルダム・トーンクンストcho 他　カール・エルプ(T：福音史家)　ヴィレム・ラヴェッリ(Bs：イェス)　ジョー・フィンセント(S)　イオナ・ドゥリゴ(A)　ルイス・ファン トゥルダー(T)　ヘルマン・シャイ(Bs)

ディスク・データ

CD// 国内仕様盤 {MONO/ ADD} Ph−フィリップス＊30CD-307〜9 (416 2056-2) (3枚組)
　発売：85年／定価：9000円／録音：1939年LIVE／収録時間：53+52+58分
△海外盤用ブックレット付き (60ページ) / 独語詞掲載　△日本語解説書付き (39ページ) / 歌詞和訳掲載
△ライナーノート：宇野功芳　△ディスク＝MADE IN JAPAN

コンディション

◇ディスク：1,3)A-〜B+/ スリキズ少しあり(横方向含む / 強め含む＊動作確認済)，2)A-/ 点キズわずかにあり / 外縁に小スリキズ少しあり
◇ブックレット：B+〜B/ 軽い波うちあり / 表紙両面に薄汚れあり, スレ線あり / 白地部分に軽い変色あり
◇日本語解説書：B〜B-/ シワ部分的にあり(強め含む)
◇プラケース：B+　◇フロント&バック・インレイ白地部分に軽い変色あり　◇オビなし

録音データ・その他

☆1939. 4. 2 アムステルダム・コンセルトヘボウにおけるライヴ録音。
−ナチスによる蹂躙におびえるオランダという状況下でおこなわれたライヴで、第39曲 (旧全集 第47曲): アルトのアリア「憐れみ給え わが神よ」でむせび泣く男性の声が聞こえることなどから、今なお人々に感動を与え続けている録音です。カットが多く、またロマンティックの極みで、現代の感覚からすると信じられない大時代的なアゴーギクのオンパレードですが、イェスが磔になる場面や死の場面で、地鳴りのような低弦に乗せて福音史家が怒りをむき出しにするレチタティーヴォ (まるでタンホイザーのように)、あるいは遅いテンポで最弱音で歌われるコラールの意味深さなど古楽演奏では得られない感動でしょう。−録音は 当時の長時間収録の困難さは感じられるとしても 音質自体は年代を考えれば良好です。なおところどころ、例えば先述のアルトのアリアの前の福音史家のレチタティーヴォの最後、歌がノッキングするようになりますが、CDの不良ではなく、元の音源にあるものです。あらかじめご了承ください。