▽モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ マゼール=; ライモンディ(Bs) 他 (M3K35192・3CD)

メイン画像:▽モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ マゼール=; ライモンディ(Bs) 他 (M3K35192・3CD)ジャケット写真

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商品番号:M3K35192

  • 通常価格:1,500円(内税)
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曲目・演奏者

●モーツァルト:
「ドン ジョヴァンニ」K.527 全曲

■ルッジェーロ・ライモンディ(Bs:ジョヴァンニ) ジョゼ・ヴァン ダム(Bs:レポレッロ) エッダ・モーザー(A:アンナ) キリ・テ カナワ(S:エルヴィーラ) ケネス・リーゲル(T:オッターヴィオ) テレサ・ベルガンサ(S:ツェルリーナ) マルコム・キング(Bs:マゼット) ジョン・マカーディ(Bs:騎士長)
 ロリン・マゼール指揮 パリ国立歌劇場o 同cho ジャニーヌ・レス(cemb)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {ADD} CBS*M3K 35192 (3枚組)
 発売:86年/録音:1978年/収録時間:61+63+44分
△紙箱付き (クラムシェル型 / ▽厚さ4.0センチ) △大判ブックレット付き (261ページ)
△伊語詞・英仏独訳掲載 △ディスク=MADE IN AUSTRIA

コンディション

◇ディスク:1)B/ スリキズ部分的にあり(小さめ / 強め含む*動作確認済) / 外縁に細かいスリキズ少しあり,2)A-〜B+/ スリキズ少しあり(小さめ),3)A-/ 小スリキズ少しあり
◇ブックレット:B+〜B/ シワ少しあり(強め含む) / 表紙両面の背側端の小ハゲあり, 小キズ少しあり, 薄汚れ少しあり / 内部白地部分に軽い変色あり
◇プラケース:B ◇紙箱:C+/ 全体的に傷みあり (ジャケ面背側上部に破れあり / 裏表紙背側上部角に小さな破れあり, また下のほうの天面の傷み線の影響で上の方の天面の背側が浮き上がっています; 以上2つの画像参照 / 内部部分的に薄汚れあり)

録音データ・その他

※当商品は厚さ4センチのクラムシェル型紙箱仕様 (1.2センチものブックレット付き) のため、ゆうパックでの発送となります。

☆1978. 6〜7 パリ・ノートルダム デュ リバン教会における録音。(P) ポール・マイヤーズ。
−社会派ジョセフ・ロージー監督によるオペラ映画のために録音されたもの。−ライモンディは滑らかな発声による美声がいかにも怪しい (妖しい)。豪放磊落、悪のヒーロー的なカッコイイ美男子というイメージではなく、立場を利用し、性経験をコレクションする変態貴族という、新たなドン ジョヴァンニ像を創造していると感じます。ジャケ写のメイクや表情はそうした性格を表すようで秀逸ではないでしょうか。−モーザーは美声ではないもののドラマティックな歌唱でアンナの激しい怒りを表現。美声でリリックなテ カナワのエルヴィーラとの対比がいい。通常 エルヴィーラにドラマティックな歌手を当てがちですが、逆であるのも面白いところです。一方レポレッロ役はキャラクター的なブッフォ歌手ではなく、ヴァン ダムが歌っていて立派な歌。性格的な表現を駆使して好演していますが、ジョヴァンニとレポレッロの二重唱やレチタティーヴォでは声の違いが明確ではないのが難といえば難。レポレッロがジョヴァンニに成りすます場面ではエルヴィーラが騙されても仕方ないと思わせますが。−スーブレット役のツェルリーナにメッツォのベルガンサを起用していることも大変ユニーク。未熟な女ではなく、おとなっぽい女性としてのツェルリーナが楽しめます。

※余談ながら、大月楽器店で働いていた頃 (わたくし25歳頃)。この演奏を使用した映画を見たオペラ好きの先輩が、オッターヴィオのアリアで、土手で寝ている農民の頭をオッターヴィオが蹴ってしまうというシーンがあり 不思議だったとおっしゃいました。私は、オッターヴィオというのはアンナにカッコつけて威勢のいいことばかり言うものの実際には何もしない。そうしたところを揶揄したのではないか、と答えました。この演奏となると、あの時 よく即座にそんなことが思いついたなと、われながら感心します。私がその映画を見たのはそれから20年以上のちでしたが、貴族の理想に燃えるばかりで、下々のことについて無関心であることを表現しているのかなとも思いました。イヤに張り切ったようなリーゲルの歌は、夢想的な若い貴族に合っているようです。

商品番号:M3K35192

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