▽ワーグナー:タンホイザー ショルティ=WP; コロ(T) デルネシュ(S) 他 (DECCA・3CD)
曲目・演奏者
●ワーグナー:
「タンホイザー」(パリ版) 全曲
■ルネ・コロ(T:タンホイザー) ヘルガ・デルネシュ(S:エリーザベト) クリスタ・ルートヴィヒ(MS:ヴェーヌス) ヴィクター・ブラウン(Br:ヴォルフラム) ハンス・ゾーティン(Bs:ヘルマン) ヴェルナー・ホルヴェーク(T:ヴァルター) 他
ゲオルク・ショルティ指揮 ウィーンpo ウィーン国立歌劇場cho ウィーン少年cho
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} DECCA*414 581-2 (3枚組)
発売:02年/録音:1970年/収録時間:69+67+52分
△紙箱付き(▽厚さ3.2センチ) △大判ブックレット付き(147ページ) △独語詞・英仏訳掲載
△ディスク中心部の刻印=MADE IN GERMANY BY EDC
コンディション
◇ディスク:1,3)A-/ 小スリキズ少しあり,2)A〜A-/ 点キズわずかにあり
◇ブックレット:A-/ 表紙にシワ少しあり / 表紙両面に小さな薄ハゲ少しあり / 内部白地に変色あり(軽め)
◇プラケース:A-〜B+ ◇紙箱:B+/ 線キズ部分的にあり(強め含む) / スレ, スレ線部分的にあり角・端に傷みあり(ハゲ少し) / 角に小傷み少しあり
録音データ・その他
☆1970. 10 ウィーン・ソフィエンザールにおける録音。(P) レイ・ミンシャル、(E) G. パリー,J. ロック,C. ムアフット。
−パリ版による初の録音でした。−「タンホイザー」は1845年 ドレスデンでの初演の後、不評であった終結部をはじめとする改訂を施し、1860年稿を出版。通常これをドレスデン版と言います。その翌年 パリでの上演に際して台本をフランス語に訳すだけでなく、音楽にも改訂を施しました。主な改訂内容は、第1幕冒頭のヴェーヌスベルクの部分にバレエ音楽 (バッカナール) をつけ加えたことと、第2幕の歌合戦の場面のヴァルターのアリアを削除したこと。当演奏はこの版による演奏ということですが、もちろんドイツ語です。−なお WIKIPEDIA によりますと、1875年のウィーン上演に際して、序曲から切れ目なしに第1幕のバッカナールへ移行する形をとるようにした。これが今日「パリ版」として定着しているもので、厳密には「ウィーン版」と称されるべき。新全集版では「ウィーン版」として先の「パリ版」と区別がおこなわれている。とのことです。そういえばこれまで「パリ版」がドイツ語によっていることに疑問を感じることはありませんでしたが、当演奏は実は「ウィーン版の初録音」とするべきなのかもしれません。
−ショルティの動的で生気にあふれた、ドラマティックかつロマンティックな指揮が素晴らしい。「指輪」の時のような直情的な表現は抑えられ、ウィーン・フィルのコクを感じる音色と響きが生かされています。−歌も揃っています。従来のヘルデンとは異なる、明るくしなやか、若々しく、感情をストレートにぶつけるコロのタンホイザーがまずもって素晴らしい。中世のキリスト教的道徳社会の異端児であることが浮き彫りになっています。−ルートヴィヒのヴィーナスは官能的ではないながら、特有の暗さと渋みを持ち、タンホイザーと対照的であることが面白い。むしろ本来の性質とは正反対に放蕩息子を諭す母のようにも聞こえます。またデルネシュの声質と発声がやや似ていることもあって、ヴィーナスがどういう存在なのか想像を膨らまされます。制作者や演奏者の意図ではないでしょうが…。−「タンホイザー」のCDとなれば、いまなお まずは第一に指を折られるべき録音ではないでしょうか。
−余談ながら、タンホイザーは中世の後に訪れるルネサンス的な人間で、ヴィーナスはルネサンスを象徴しているようにも感じるのですが、ワーグナーはそんなことを意識していたでしょうか。
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