100周年プロムス・ラストナイト　Aデイヴィス＝BBCso 他 /94年L （TELDEC）

曲目・演奏者

　＜ラスト ナイト オヴ ザ プロムス・ザ 100th シーズン＞
●[1] バッハ (ウッド編)：トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
[2] ウォルトン：｢ベルシャザールの饗宴」(カンタータ)
[3] 三木稔：マリンバ スピリチュアル (1984)
[4] マスネ：タイスの瞑想曲
[5] エルガー：｢威風堂々」第1番 (行進曲)
[6] ウッド：イギリスの海の歌による幻想曲
[7] アーン (サージェント編)：｢ルール ブリタニア！ (ブリタニアよ 統治せよ)」
[8] パリー (エルガー編)：｢イェルサレム」
[9] スコットランド民謡：｢オールド ラング ザイン (蛍の光)」

■[1-8]アンドルー・デイヴィス指揮 BBCso　[2,4,7,8]BBCシンガーズ　BBCシンフォニーcho　[2,7]ブリン・ターフェル(Br)　[3]エヴェリン・グレニー(perc)　[4]マイケル・デイヴィス(vn)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} TELDEC＊4509-97868-2
　発売：94年／録音：1994年LIVE／収録時間：79分
△歌詞掲載あり　△ディスク＝Made in Germany

コンディション

◇ディスク：B-/ スリキズ少しあり / 研磨痕あり
◇ブックレット：A-〜B+/ 小さなツメ咬み痕少しあり / 小シワ少しあり
◇プラケース：B+

録音データ・その他

☆1994. 9. 10 ロンドン・ロイヤル アルバート ホールにおけるライヴ録音。(P) ベルンハルト・ムニヒ、(E) トニー・フォークナー。
−100周年という記念すべき節目の折のプロムス最終日のライヴ録音。メインは規模的に [2]｢ベルシャザールの饗宴」で、複雑なリズム、異常なハイテンションのこの曲を、見事な統率力と熱狂で聞かせてくれますが、[5]以下の毎年演奏される愛国的な曲は、極東の人間でも楽しみなプログラム。デイヴィスが「OK, Here We go!」と言って始まり、クラッカー、笑い声とともに、ここ一番で6000人以上の観客の大合唱が加わります。[6]は管弦楽に編曲された愛唱歌のメドレー。その最後はヘンデル原曲の「見よ 勇者は帰る」ですが、小太鼓のロールで繋ぎ 続けて [7]「ルール ブリタニア」が演奏されています。まさに愛国心の怒涛の発露。そして聖歌ながら闘志みなぎる歌詞の[8]でプログラムは終了。…ですが、興奮冷めやらぬ観客がホールを出る前に自発的に歌った[9]も収録されています。日本のクラシック界では考えられない愛国的熱狂に、伝統や国民性の違いを感じざるをえません。羨ましさと同時に、日本でとなると少し怖さを覚えるところです。−ブックレット内には当日の写真が数枚掲載され、盛り上がりの様子が伺えます。