ショスタコーヴィチ:交響曲第6,9番 バーンスタイン=WP /L (DG)
曲目・演奏者
●ショスタコーヴィチ:
[1] 交響曲第6番 Op.54
[2] 同 第9番 Op.70
■レナード・バーンスタイン指揮 ウィーンpo
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} DG*419 771-2
発売:87年/録音:[2]1985, [1]86年 ともにLIVE/収録時間:65分
△ディスク中心部の刻印=MADE IN GERMANY BY PMDC △プラケース=ハード・タイプ
コンディション
◇ディスク:A-/ 点キズ少しあり / 内縁にスリキズ少しあり
◇ブックレット:B+/ シワ部分的にあり(強め含む) / 白地部分に軽い変色あり
◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり
録音データ・その他
☆[1]1986. 10,[2]1985. 10 ともにウィーン・ムジークフェラインザールにおけるライヴ録音。
−ともにバーンスタイン2回目の録音でした。−[1]第1楽章はラールゴの長く重苦しい楽章。ショスタコーヴィチの交響曲のラールゴといえば前作 交響曲第5番第3楽章を思い出すところですが、[1]では第1楽章として、第5番のラールゴのような、しかし起伏もほとんどない、陰鬱な楽章が置かれています。かと思えば、続く第2楽章: アレグロと終楽章: プレストはコミカルで皮肉的な短い楽章。終楽章はバカ騒ぎのフィナーレで曲を終えます。なんとも座りの悪い、不思議な曲ですが、バーンスタインの同曲のDVDの解説によると、作曲された1939年は第二次大戦開戦の年でヨーロッパは戦禍にあったものの、ソ連は独ソ不可侵条約による平和を享受していた。この曲はその偽りの平和と偽善の狂乱を表現したものとのこと (しかしその後 ヒトラーは不可侵条約を破棄してソ連に侵攻。次の交響曲第7番に繋がります)。さらに興味深いことにバーンスタインはこの第6番第1楽章はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」の終楽章を承継していると指摘。まさにこの演奏では第1楽章の遅めのテンポによる思い入れの強い濃厚な表現が印象的です。円熟期にあったバーンスタインは第2, 3楽章で思い切りはっちゃけることはなく 抑え気味で、ウィーン・フィルの上質かつ 有機的な音による練られた、丁寧な表現。[2]も外面的な刺激を廃し、音楽の内なるものを表現しようとしているようです。バーンスタインのこの曲に対する思いとともに、多分にヨーロッパ的に洗練された演奏であることは、この時代、ショスタコーヴィチが古典化していった時代であったことを感じさせずにはいられません。
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