シューベルト:ピアノ連弾のための作品集 (4) タール&グロートホイゼン(p) (SK68243)
曲目・演奏者
●シューベルト:
[1] 幻想曲ト長調 D.1
[2] 同 ト短調 D.9
[3] 同 ハ短調 D.48
[4] 序曲ト短調 D.668
[5] 2つのトリオを持つドイツ舞曲と2つのレントラー D.618
[6] 4つのレントラー D.814, [7] 行進曲ト長調 D.928 (子供の行進曲)
[8] アレグロ モデラートとアンダンテ D.968, [9] フーガ ホ短調 D.952
■デュオ タール&グロートホイゼン(p) 〔ヤアラ・タール,アンドレアス・グロートホイゼン〕
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} SONY*SK 68 243
発売:96年/録音:1995年/収録時間:74分
△SBMレコーディング △ディスク=Made in USA
コンディション
◇ディスク:B+/ スリキズ部分的にあり(強め含む*動作確認済)
◇ブックレット:B+/ シワ部分的にあり / ツメ咬み痕少しあり / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース:B+ ◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり
録音データ・その他
☆1995. 6, 10 オーストリア・ライトシューレ・グラフェネグ城における録音。(P) ヴォルフ・エリクソン、(E) シュテファン・シェルマン。
−イスラエル出身のピアニスト タール (1955- ) と彼女のドイツ人パートナー グロートハホイゼン (1956- ) は1985年以来 世界的に活動しているピアノ・デュオ。現在も精力的に活動しており、すでに35年以上のヴェテラン・コンビです。録音もSONYに多数あり。
−当アルバムは「4手のためのピアノ作品集」4集のうちの完結編。少年時代の作品が収められており、最も若い頃の作品がドイッチュ番号1、13歳の時に作曲された[1]。1100小節、当演奏では 22'01 を要して要する大曲であることに驚かされますが、内容がまた様々な調を駆使し、和声的にも大胆で、奇想的な変化に富んでいることに驚かされます。小曲を繋げているようでもあり、まとまりに欠けているかもしれませんが、シューベルト晩年の作品の「無限性」の萌芽があるようにも思われます。[3]も同様。14'20 と長く 今ひとつまとまりを欠く感じがしますが、部分的には素晴らしく、最後のフーガを含め悲劇性への志向が興味深い作品です。[2]は6'01 とコンパクト。重々しいラールゴ、悲劇性のあるアレグロからなり、まとまっています。晩年のモーツァルトのピアノ小品を手本にしたのではないかと感じますが、充実した作品。他のシューベルトのピアノ連弾曲と一緒に取り上げられてもいいのにと思わせます。一方 アルバム最後に置かれたフーガはバッハのオマージュでしょうか。半音階を駆使した独特の展開は模倣に終わらず、独創性を示しています。こんな素晴らしい曲がほとんど知られていないのですからシューベルト恐るべしです。
−デュオ タール&グロートホイゼンは、ファツィオーリ制作のレンジの広いモデル308を使用。「琴瑟相和す」という言葉を思い出させるふたりの音色の統一性、瑞々しい音色。テクニック抜群、軽やかなタッチ。知られざる、まだまだ未熟さのあるこれらの曲を、緩急、強弱多彩、充分にメリハリをつけて、面白く聞かせてくれます。彼らがデビュー以来約40年、現在も活動することができるのもこの豊かな音楽性が一番の理由でしょう。
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