▽ベッリーニ：カプレーティとモンテッキ　ラニクルズ＝； ラーモア(MS) ホン・ヘイキョン(S) 他 （TELDEC・2CD）

曲目・演奏者

●ベッリーニ：
「カプレーティとモンテッキ」全曲

■ジェニファー・ラ−モア(MS：ロメオ)　ヘイキョン・ホン(S：ジュリエッタ)　ライモンド・アセト(Bs：カペッリオ)　ポール・グローヴズ(T：テバルト)　ロバート・ロイド(Bs：ロレンツォ)
　ドナルド・ラニクルズ指揮 スコットランド室内o　同cho

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} TELDEC＊3984-21472-2 (2枚組)
　発売：99年／録音：1998年／収録時間：76+50分
△紙箱付き(▽厚さ3.1センチ)　△大判ブックレット付き(122ページ)　△伊語詞・独英仏訳掲載
△ディスク＝MADE IN GERMANY

コンディション

◇ディスク：1)A-〜B+/ 小スリキズ少しあり，2)A-/ 点キズ少しあり / 外縁にスリキズ少しあり(強め)
◇ブックレット：A-/ 裏表紙に線キズ少しあり / シワ少しあり
◇プラケース：A-〜B+　◇紙箱：A-〜B+/ 一部の角に傷みあり

録音データ・その他

☆1984. 4 ロンドン・コヴェント ガーデン王立歌劇場におけるライヴ録音。(P) ジョン・ウィラン，デイヴィッド・グローヴズ、(E) マーク・ヴィガーズ。
−シェイクスピアを原作としているわけではないながら、大まかなストーリーは「ロメオとジュリエット」同様。よく言われるように台本はやや弱いながら、第1幕第2場の有名なジュリエッタのアリア「おおいくたびか」のみならず 音楽は一流で、｢いくたびか」の前の第1場も、ジュリエットへの愛とロメオへの復讐を誓うテバルトの場面、その後 ロメオがやってきて和平を申し出るも断られ、テバルトらと一触即発となる場面と、美しい音楽とスリリングな音楽が続き、魅了されます。｢清教徒」に勝るとも劣らないといえるでしょう。−このオペラは1984年録音のムーティ盤によって、その魅力が広くオペラ・ファンに知られるようになったと言っていいでしょう。その後 いくつかの録音が生まれ、当アルバムもその後に生まれた魅力盤のひとつ。ラニクルズの指揮はリズム感よく、引き締まっており、歌のドラマを的確に引き立てています。歌手も揃っていて、ロメオを歌うラーモアは男の力強さを表現しようとする意欲が聞かれます。−一方 ジュリエッタを歌うヘイキョン・ホン (ホン・ヒギョン) は韓国出身のソプラノ (1959- )。15歳で渡米し、NYのジュリアード音楽院で学ぶ。1982年 メトロポリタン・オペラのオーディションに優勝し、その後 メトを中心に活躍。のちにヨーロッパにも活躍の場を広げたとのこと。−私は初めて聞きましたが、リリックからコロラトゥーラという軽い声質。細い声ではなくて瑞々しく、高音まで充分美しく、また感情表現も見事。許されざる愛に苦しむ少女を見事に表現しています。お隣の国にこのような優れたソプラノ歌手がいたとは全く知りませんでした。

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