ボレット(p)　＜アンコール＞　ショパン, ゴドフスキー 他 （F35L20152）

曲目・演奏者

●[1] メンデルスゾーン：ロンド カプリッチョーゾ Op.14
[2]　同 ：狩りの歌 Op.19-3
[3] ショパン：夜想曲第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2
[4,5]　同 ：ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1 (小犬)， 同　第14番ホ短調 (遺作)
[6]　同 ：夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9-2
[7-9]　同 ：練習曲第13番 変イ長調 Op.25-1， 同　第14番ヘ短調 Op.25-2， 同　第23番イ短調 Op.25-11
[10] ドビュッシー：｢亜麻色の髪の乙女」
[11] シューベルト (ゴドフスキー編)：｢ロザムンデ」より バレエ音楽
[12] アルベニス (　同　編)：タンゴ (｢スペイン」Oop.165 より)
[13] ゴドフスキー：エレジー (左手のための)
[14] R. シュトラウス (ゴドフスキー編)：セレナード
[15] ビゼー (　同　編)：｢アルルの女」より アダージェット
[16] モシュコフスキ：｢秋に」Op.36-4， [17]　同 ：｢旅芸人」Op.52-4
[18] シュレーザー：練習曲 Op.1-2

■ホルヘ・ボレット(p)

ディスク・データ

CD// 国内盤 {DDD} Po−ロンドン＊F35L-20152
　発売：87年／定価：3500円／録音：1985年／収録時間：60分
△ライナーノート：萩原秋彦　△プラケース＝ハード・タイプ
△ディスク中心部にライトストップ塗布(緑色の円状)

コンディション

◇ディスク：B-/ 全体的に研磨痕あり＊全曲の動作確認済
◇ブックレット：A-〜B+/ シワ少しあり(強め含む) / 内部白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：B+〜B　◇オビなし / 背表紙部分にオビ貼り付け (汚れあり)

録音データ・その他

☆[3,6]1985. 3，[3,6以外]1985. 12 以上ロンドン・セイント バーナバス教会における録音。(P) ピーター・ウォドランド、(E) [3,6]ジョン・ペロウ，[3,6以外]ジョン・ダンカーリー。
−ボレット晩年、一連のリスト録音などで世界的に認められた頃の録音ですが、当アルバムは意外にも彼が残した唯一の小品集だったとのこと。彼の芸術性が小品に合わないわけがありません。凝ったラインナップ、技巧を技巧として見せないような練達と余裕、音楽を知り尽くした後の音楽を楽しむ風情、品のあるサービス精神、これぞ小品集の醍醐味！とまで言ってしまいたくなるような魅力的なアルバムです。1曲聞けばそれとわかるベヒシュタイン・ピアノの音色もボレットの芸と一体です。
−[18]のパウル・デ (ピョートル・フォン)・シュレーザーはドイツ系ロシア人の作曲家・ピアニスト (1841- 98)。若きラフマニノフが指鳴らしに弾いていたという話もある技巧曲ですが、ボレットの手にかかると、なんとロマンティックでエレガントな曲になることか。またショパンも絶品。ちょっとした “色づけ” がおしゃれで、またゆったりと弾かれる練習曲も曲の新しい一面を聞かせてくれるようです。