ブラームス：ピアノ協奏曲第2番 他　ホロヴィッツ(p) トスカニーニ＝NBCso （60523-2-RG）

曲目・演奏者

●[1] ブラームス：ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
[2] ブラームス：間奏曲 変ロ短調 Op.117-2
[3] シューベルト：即興曲ト長調 (原曲: 変ト長調) D.899-3
[4] リスト：｢泉のほとりで」(巡礼の年 第1年 ｢スイス｣ 第4曲)
[5]　同 ：ペトラルカのソネット第104番 ( 同 第2年 ｢イタリア｣ 第5曲)
[6]　同　(ホロヴィッツ編)：ハンガリー狂詩曲第2番

■ウラディミール・ホロヴィッツ(p)　[1]アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso

ディスク・データ

CD// 海外盤 {MONO/ ADD} RCA (BMG)＊60523-2-RG
　発売：91年／録音：[1]1940年, [2-6]1947〜53年 (LIVE含む)／収録時間：73分
△ホロヴィッツ・コレクション　△ディスク＝Made in USA

コンディション

◇ディスク：A-/ 小スリキズわずかにあり(強め＊動作確認済) / 外縁に小キズ少しあり
◇ブックレット：B/ 小口側下辺に強いツメ咬み痕あり / ジャケ面部分的にシワあり(強め含む) / ライナーノートの一ヶ所に蛍光ペンのラインあり
◇プラケース：B+　◇バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め)

録音データ・その他

☆[1]1940. 5. 9，[2]1951. 4. 23，[3]1953. 1. 4，[4]1947. 5. 19，[5]1951. 4. 28，[6]1953. 2. 25；[1,2,6]カーネギー ホールにおける録音。[2,6]のみライヴ。リイシュー・プロデューサー：ジョン・ファイファー。
−ホロヴィッツ若き日の録音。[1]はかつて名演奏として有名でしたが、その後 音のいい素晴らしい演奏が次々と登場したため、あまり顧みられなくなってしまいました。明快で直截な力感のある演奏とはいえ、同コンビによるチャイコフスキーの協奏曲のライヴのような異常なテンションのすさまじい演奏ではなく、理知的で余裕のあるもの。また当盤のライナーノートの一部には前の持ち主によって蛍光ペンが塗られていますが、｢ヴィルトゥオージティは戦前のドイツでは明らかに嘲笑されていた」という一文であるのが面白いところ。確かに非ドイツ的な演奏ですが、決して演奏技術の誇示という傾向が強い演奏ではなく、繊細な抒情味も充分に生かされています。
−[3]は本来 変ト長調ですが、ト長調による演奏。この曲は譜読みの難しさなどアマチュア演奏家への配慮から出版時には半音上のト長調に移調され、拍子も2分の2拍子に変更されていたとのこと。なぜ若き日 超絶技巧で鳴らしたホロヴィッツが簡単な版を使ったのでしょうか。後年には変ト長調で弾いています。−[3]以外はこれが唯一の録音とのこと。ただし当アルバム発売時点の話ですので その後ライヴ録音や未発表録音が出たかもしれません。