Rシュトラウス：サロメ　ドホナーニ＝WP； マルフィターノ(S) 他 （DECCA・2CD）

曲目・演奏者

●R. シュトラウス：
「サロメ」全曲

■キャサリン・マルフィターノ(S：サロメ)　ブリン・ターフェル(Br：ヨカナーン)　ハンナ・シュヴァルツ(MS：ヘロディアス)　ケネス・リーゲル(T：ヘロデ)　キム・ベグリー(T：ナラボート) 他
　クリストフ・フォン ドホナーニ指揮 ウィーンpo

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} DECCA＊478 3057 (2枚組)
　発売：11年／録音：1994年／収録時間：53+47分
△歌詞掲載なし　△ディスク＝MADE IN GERMANY BY EDC

コンディション

◇ディスク：1)A-/ 小スリキズ少しあり，2)A-/ 小スリキズ1ヶ所あり・外縁から(強め)
◇ブックレット：A-/ 内部に細かい波うちあり / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：B+

録音データ・その他

☆1994. 4 ウィーン・コンツェルトハウス大ホールにおける録音。(P) マイケル・ウーコック，クリストファー・レーバーン、(E) ジェイムズ・ロック 他2名。
−ドホナーニはウィーン・フィルの豊麗なサウンドを生かしながら、精緻で繊細な指揮。怪奇趣味的なおどろおどろしさではなく、品格あるダイナミズムが素晴らしい。マルフィターノのジャケット写真はエロティシズムを強調したものですが、歌はリリックで可憐。劇場的な烈婦型とは正反対で、ドホナーニの指揮とともに昔の演奏との隔世の感を感じずにはいられません。ターフェルの輝かしい声のヨカナーンも主張が強いですが、とにかく驚いたのがリーゲルのヘロデ王。これはまさしく1961年 ショルティ&WPでヘロデを歌ったゲアハルト・シュトルツェの演劇的な怪演を模したものではないでしょうか。現代的に洗練された演奏の中、リーゲル演ずるヘロデの存在感が強い演奏となっています。