ロマン派オーボエ作品集 (シューマン 他)　ドンブレヒト(ob) インマゼール(fp) （ACC10030）

曲目・演奏者

●[1] シューマン：ロマンス Op.94
[2] カリヴォダ：サロン風小品 Op.228
[3] ピクシス：グランド・ソナタ Op.5
[4] シューマン：月の夜 (｢リーダークライス｣ Op.35-5)

■ポール・ドンブレヒト(ob)　ヨス・ファン インマゼール(fp)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} ACCENT＊CC 10030
　発売：10年／録音：1983年／収録時間：分
△ディスク＝MANUFACTURED IN GERMANY

コンディション

◇ディスク：A-〜B+/ スリキズ部分的にあり(小さめ / 強め含む＊動作確認済)
◇ブックレット：B+/ シワ部分的にあり / 小さなツメ咬み痕少しあり / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：B+

録音データ・その他

☆1983. 4 ブリュッセル・シャペル ロワイヤルにおける録音。(P, E) アーデルハイト&アンドレス・グラット。
−シューマンの有名曲に挟まれる形の2曲について。−[2]のヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダはボヘミア出身の作曲家 (1801- 66)。ドイツで活躍したため、ドイツ語名の「ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ」の表記でも知られています。若い頃にヴァイオリニストとして成功し、1822年から亡くなる前年まではドナウエッシンゲン侯国宮廷楽長をつとめました。多作で交響曲、オペラも書いており、同時代に活躍したシューマンなどから高い評価を受けていたとのことです。[2]は小品と言えども3つの部分からなる10分ほどの作品。オペラ・アリアを思わせる華麗な作品です。
−[3]のヨハン・ペーター・ピクシスはマンハイム生まれのドイツの作曲家 (1788- 1874)。ウィーンでベートーヴェン、シューベルトらと交流。その後 20年ほどパリで過ごし、コンサート・ピアニストとして大成功したとのことです。[3]は華麗な第1楽章、憂いのある第2楽章: ロマンス、明るい第3楽章: ロンドからなります。[2]と同様 華やかな技巧や美しいメロディを楽しめるように作られたヴィルトゥオーゾ風の作品ですが、ピアニストの作品だけあって、ピアノとオーボエがほとんど対等のように作られています。
−ドンブレヒトはオーステンデ生まれのベルギーのオーボエ奏者 (1948- )。ピリオドとモダン、両方のオーボエを演奏し、またバロック・オケ「イル フォンダメント、管楽アンサンブル「オクトフォロス」「ポール・ドンブレヒト・コンソート」の指揮者, 芸術監督としても活動しています。−当アルバムでは1850年頃、トリーベール制作のオーボエを使用。ロマン派時代の楽器ということで、バロック・オーボエよりもパワフルで雄弁であるのが印象的。ドンブレヒトは超絶技巧も鮮やか。−ファン インマゼールも同時代のエラール製のピアノを使用。豊かな表現力を発揮していて「さすが」とうならせます。