カンテッリ＝PO，チェチーリア／フランス, イタリア管弦楽曲集 （SBT1017）

曲目・演奏者

●[1] デュカス：｢魔法使いの弟子」
[2] ラヴェル：亡き王女のためのパヴァーヌ
[3] ファリャ：｢三角帽子」組曲第2番
[4] ラヴェル：｢ダフニスとクロエ」組曲第2番
[5] ロッシーニ：｢コリントの包囲」序曲
[6] カゼッラ：｢パガニーニアーナ」〔1. アレグロ アジタート，2. ポラケッタ，3. ロマンツァ，4. タランテラ〕

■グィド・カンテッリ指揮　[1-4]フィルハーモニアo,　[5,6]ローマ聖チェチーリア音楽院o

ディスク・データ

CD// 海外盤 {MONO/ ADD} TESTAMENT＊SBT 1017
　発売：93年／録音：[5,6]1949, [2]52, [1,3]54, [4]56年／収録時間：71分
△EMI原盤　△ディスク中心部に DADC AUSTRIA と刻印

コンディション

◇ディスク：A
◇ブックレット：B+〜B/ シワ部分的にあり(強いシワ含む) / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：交換　◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり

録音データ・その他

☆[1,3]1954. 6，[4]1955. 8，1956. 5 以上キングズウェイ ホール，[2]1952. 10 ロイヤル フェスティヴァル ホール，[5,6]1949. 5 ローマ・テアトロ アルジェンティーナにおける録音。
−イタリア音楽界を背負って立つ指揮者として将来を嘱望されながら、1956年11月 飛行機事故によって36歳の若さで亡くなったカンテッリの貴重なセッション録音集。[1-4]の颯爽とした指揮ぶりの魅力とともに、聖チェチーリアを指揮した[5,6]は [1-4]よりも音質は落ちるものの、珍しく また興味深い録音。[5]の冒頭のトゥッティなど、トスカニーニがカンテッリの指揮ぶりを評して「私の若い頃に似ている」と言ったというエピソードを思い出させます。−[6]は管弦楽のためのディヴェルティメントで、第2次大戦中、1942年の作品。4曲からなり、第1曲はパガニーニの悪魔的な精神を描写することを意図しており、パガニーニのカプリッチョからの4つの断片をもとにした、無窮動を思わせる曲。第2曲はギター四重奏曲第6番の終楽章によるメランコリックであると同時にコミカルな曲。第3曲はプリマベーラ・ソナタを主題とした緩徐楽章で、ヴァイオリンやクラリネットなどの甘く美しいソロが登場します。フィナーレはタランテラ、あるいはギター四重奏曲第4番の終楽章の主題によっています。大爆発かと思いきや、リズミカルで小粋な曲。センスあふれる佳作です。