クープラン：トリオ・ソナタ集 (リュリ讃 他)　クイケン兄弟 他 （R32S1012）

曲目・演奏者

●クープラン：
[1] トリオ・ソナタ「リュリ讃」(16曲)
[2]　同 「壮大なるもの」(6曲)
[3]　同 「スタインケルク」(8曲)
[4]　同 「パルナス山 またはコレッリ讃」(7曲)

■シギスヴァルド・クイケン，ルシー・ファン デール(vn)　ヴィーラント・クイケン([1]vc, [2-4]バスgamb)　[1,4]ロベール・コ−ネン([1]cemb, [1,4]Na)　[1]バルトルト・クイケン，オスヴァルド・ファン オルメン(fl, bfl)　ブルース・ヘインズ，ポール・ドンブレヒト(ob)　ハンス・ユルク・ランゲ(fg)

ディスク・データ

CD// 国内盤 {ADD} BMG−セオン＊R32S-1012
　発売：87年／定価：3200円／録音：1973年／収録時間：70分
△ライナーノート：服部幸三　△プラケース＝ハード・タイプ

コンディション

◇ディスク：A-/ 小スリキズ少しあり
◇ブックレット：A-〜B+/ 軽シワ・小シワ少しあり / スレ線少しあり / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：A-　◇オビ：B+/ シワ部分的にあり / 裏面の糊部分にハゲ2ヶ所あり

録音データ・その他

☆1973. 1 アムステルダム・ドープスヘジンデ教会における録音。(P) ヴォルフ・エリクソン、(E) ディーター・トムセン。
−[1,4]は偉大な作曲者ふたりの「アポテオーズ」で、死後ミューズたちの住むパルナッス山における物語を持っています。各曲に表題が付けられており、例えば [1]の第1曲は ｢リュリはエリジアの野 (シャンゼリゼ) で詩の精霊たちと音楽を奏でる｣ というように大変具体的で、音楽も描写的です。面白いのは[1]でもコレッリが登場し、アポロ神がフランス様式とイタリア様式の融合こそ完全な音楽と ふたりの大作曲家に話し、ふたりが実践すること。クープランの芸術的理想を伺い知ることができます。
−演奏は宮廷の音楽としてのみやびよりも 求心的な志向があり、音楽への集中とそれによるダイナミズムがあります。フランス風ではありませんが、クープランの音楽の力強さを知ることができる大変優れた演奏と言えるでしょう。なお[1,4]各曲の表題をチェンバロのコーネンが読み上げています。
−LP6枚分のクープラン室内合奏曲集から CD化に際しての抜粋盤。国内初CD化盤です。−録音データはLP、当盤、1990年再発盤で少し食い違いがあるようです。当盤では1973年1月とのみ書かれていますが、1990年再発盤では[3]は1975年となっているようです。