Rシュトラウス:ナクソス島のアリアドネ ケンペ=SKD; ヤノヴィッツ(S) 他 (CMS764159・2CD)
曲目・演奏者
●R. シュトラウス:
「ナクソス島のアリアドネ」全曲
■グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S:プリマドンナ, アリアドネ) ジェイムズ・キング(T:テノール歌手, バッカス) テレサ・ツィリス- ガラ(MS:作曲家) テオ・アダム(Br:音楽教師) シルヴィア・ゲスツィ(S:ツェルビネッタ) ペーター・シュライアー(T:舞踏教師) ヘルマン・プライ(Br:ハレルキン) アデーレ・シュトルテ(S:山彦) 他
ルドルフ・ケンペ指揮 シュターツカペレ ドレスデン
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} EMI*CMS 7 64159 2 (2枚組)
発売:92年/録音:1968年/収録時間:58+60分
△独語詞・英訳掲載 △ディスク=Made in Germany / SONOPRESS刻印あり
コンディション
◇ディスク:1)A-〜B+/ スリキズ少しあり(小さめ / 強め含む),2)A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む);2枚*動作確認済)
◇ブックレット:A-〜B+/ 表紙裏面にシワあり(強め) / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+// フタの開閉ややかたい ◇フロント&バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め)
録音データ・その他
☆1968. 6, 7 ドレスデン・ルカ教会における録音。(P) エベアハルト・ガイラー、(E) クラウス・シュトリューベン。
−ケンペ&SKDのシュトラウスといえば 1970〜73年 管弦楽曲・協奏曲全集が代表的録音として有名ですが、当オペラはその前におこなわれた録音。残念ながらシュトラウスのオペラ録音はこれのみに終わりました。−ケンペとドレスデンは現代の感覚からするとかなり素朴ながら好演。小人数の室内楽的なサウンドの面白さが味わえます。歌手も揃っていて、ヤノヴィッツの透明感ある美声と折り目正しい歌唱はアリアドネにピッタリ。ワーグナーのように “ヘルデン的” なキングのバッカスもいい。一方ゲスツィのツェルビネッタはかつてこの難役を見事にこなした驚異的な歌とされたものです。ツィス- ガラの柔らかな歌、また豪華な脇役 シュライアー、プライ、アダムが最高で、特にシュライアーの美しく軽妙で表情豊かな歌は最高の中の最高。
−この録音の国内盤て出ていたっけと疑問に感じ 調べてみますと、2020年 タワー・レコード企画のSACDで発売されていました。しかしその前となると、1975年の初出LPにさかのぼるようです。何度も再発されている管弦楽曲・協奏曲との違いに驚きました。
−ふと思ったのは、録音がおこなわれた東ドイツはこの時代、東欧諸国の中ではかなり生活水準が高かったとはいえ、人々は社会主義への絶望、西側への憧れを感じていた時代。そんな中 1968年 チェコスロヴァキアで「プラハの春」が起き、自由への改革の機運が盛り上がるものの 弾圧されてしまい、希望はすぐさま打ち砕かれることになりました。アリアドネは見捨てられてナクソス島でただひとり 死を願い、一方のツェルビネッタは明るく享楽的で、コケティッシュ。しかし最後 ワーグナーのオペラの英雄のごとくバッカスが現れ、アリアドネは新しい生の始まりを感じることとなります。ひょっとするとシュターツカペレ ドレスデンのメンバーや当時の東独の音楽ファンは自分たちの境遇を重ね合わせ、心にはいろいろなことが去来したのではないでしょうか。
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