ニコライ：交響曲，序曲集，マーラー：交響的楽章集　リッケンバッハー＝Bam （Virgin・2CD）未開封

曲目・演奏者

●ニコライ：
[1]「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
[2]「神殿の騎士」序曲
[3]「追放された男」序曲
[4] クリスマス序曲
[5] 交響曲 ニ長調 WoO.99　§

●マーラー：
[6]「葬送」(交響詩)
[7] 花の章
[8] 交響曲第10番 より アダージョ

■カール・アントン・リッケンバッハー指揮 バンベルクso　[4]合唱

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} Virgin＊6 28508 2 (2枚組)
　発売：10年／録音：[6-8]1988, [1-5]89年／収録時間：63+72分
△スリムケース・タイプ

コンディション

◆未開封品

録音データ・その他

☆[1-5]1989. 1，[6-8]1988. 1, 5 以上バンベルクにおける録音。(P) [1-5]アルムート・テルスニッヒ 他，[6-8]ヴォルフラム・グラウル、(E) [1-5]ペーター・ツェルンヘーファー，[6-8]ヘルベルト・フリューバウアー。
−[1-5]は[1] (とその全曲) で有名なオットー・ニコライのオペラ序曲と演奏会用序曲、そして交響曲を集めた珍しいアルバム。[4]はドイツの古いクリスマス・ソング「高き空よりわれは来たれり」をモチーフとした曲。短調による悲劇的な曲想ですが、後半 コラール風に鳴り響き、明るく壮麗に終わります。驚くべきはその部分で合唱が入ること。ブックレットに記載されておらず、たまげました。
−[6-8]は、のちに改訂し 交響曲第2番の第1楽章とした[6]、交響曲様式による音詩「巨人」をタイトルなしの交響曲に改訂される際に省かれた[7]、そして未完に終わった第10番の[8]という、捨てるにはもったいない “ハンパもの” を集めたもの。
−リッケンバッハーはバーゼル生まれのスイス人 (1940- 2014)。ベルリン音楽院で学び、カラヤンやブーレーズのマスタークラスにも参加したとのことです。ベルリンRIAS響を指揮してデビューし、1966年からチューリヒ歌劇場の副指揮者を、1969年からフライブルク市立響との第一指揮者をつとめました。その後1976年から約10年間 ヴェストファーレン響の音楽監督などをつとめましたが 1980年代以降はフリーで活躍。ドイツを中心とした一流オケに登壇しています。1988年といいますから、ちょうど[6-8]の録音をおこなった年に来日し、N響を指揮してマーラー：交響曲第1番などを演奏したとのことです。ちなみにこれらの録音がおこなわれた頃のバンベルク響はホルスト・シュタインの時代です。−リッケンバッハーはドイツの作品を中心として珍しいレパートリーを掘り起こすことに定評があり、VIRGINにはこのほかにフンパーディンク管弦楽曲集、ORFEOにはワーグナーのカンタータ 他 (以上バンベルク響)、シュポア交響曲集 (バイエルン放送響) などを録音しています。
−ジャケットの絵はおそらく「ウィンザーの陽気な女房たち」の主役、われらがファルスタッフでしょう。