ディスク各部の名称等について
当店では、お客様に商品の中古具合について、できるだけ詳しく知っていただきたいということで、商品のさまざまな部分について説明しておりますが、そこで使用しております語について、ご説明いたします。
なお わたしが便宜的に呼んでいるものも含みます。一般的に言われているわけではないものもあることをご承知ください。
ディスク各部の名称
画像(A)
「ディスクの状態の評価」<「商品データの見方の(11)」参照>は、ディスク読み取り面(文字が書かれていない面)についての評価です。
画像内(1)の部分を「内縁」、画像内(2)を「外縁」と呼んでおります。
内外縁部分には、音楽情報が書き込まれていません。
なお 「音楽情報記録部分」の外端は収録時間によって異なります。つまり収録時間が短ければ、外縁部分は大きくなるわけです。ディスクに光を当ててご覧になると、画像では映らない分かれ目の線が見えます。40分と短めの収録時間であれば、外縁部分は幅1センチ以上になります。
なおディスク面の内縁部分は、「中心部」と呼びます。
CD各部の名称
画像(B)
ディスクやブックレットを収納するプラスチックのケースを「プラケース」と呼びます。(1)をトレイ、(2)を「ディスク・ホルダー」(ディスクを固定するもの)と、(3)を「トレイ土手部分」、(4)を「ツメ」(ブックレットを固定するもの)と呼んでいます。
画像(C)
(1)部分を裏ジャケット(「裏ジャケ」と略しています)、その内部の紙を「バック・インレイ」と呼びます。
(2)部分を「背表紙」と呼びます。多くの場合、この下部にCD番号が記してあります。
画像(D)
(1)をブックレット(「ブック」と略しています)、(2)を「オビ」と呼びます。
ブックレットは解説書です。ジャケット(表紙)になる面をジャケ面、裏面を裏表紙と呼びます。
一方オビは、国内盤のプラケースの背部分に付けられる紙で、CD店での販売時、タイトル・曲名・演奏者名が一目で判るようにするものです(海外盤にはついておりません)。・名の由来はLP時代、ジャケットの端をグルリと巻く帯状の紙であった名残です (タスキとも呼ばれていました)。
画像(E)
裏ジャケ面まで覆い隠す長いオビを「長オビ」と呼んでいます。これは一部の海外盤や、海外盤に日本語解説書を封入して国内盤化した国内仕様盤(「商品データの見方(11)」参照)に用いられるものです。・この長オビ、中古ではミシン線などで切り離されたり、あるいは失われたりしていることが多いです。
画像(F)
セットものの「紙箱」です。
もっと分厚くて立派なケースを使用している場合は、「化粧箱」と呼びます。
画像(G)
「スリーブケース」です。薄めの紙箱で、筒抜けになっているものを言います。ちょっとした豪華感が出ますので、メーカーが力を入れている商品に使われたりします。また画像のようにCDケースとともに解説書(あるいはカタログなど)が収められることも多いです。
ケースの形状について
画像(I)
「スリムケース」= 可動式のトレイの裏表にディスクを取り付けることができ、通常の1枚ものケースの幅で 2枚収納できるようにしたもの。・ブックレットの角部分に小さな折れがつきやすいのがちょっとした難点です。
画像(II)
「ディジパック」= 紙製のジャケットにプラスチックのディスク・トレイが貼りつけてあるもの。
画像(III)
「紙ジャケット盤(紙ジャケ盤)」= いわばLPをそのままCDサイズにした感じのもの。ごく薄い紙製のジャケットの中に、解説書(多くの場合 画像のように四ツ折のもの)と、内袋に入れられたディスクが入っています。中古の場合、ディスク取り出し口のみ封が切られ、ジャケット(とオビ)はビニール袋で覆われたままという状態のものが多いです。
なお商品説明で 「不織布」とありますのは、画像にも写っている ディスクを守る白い袋です。
画像(IV)
「紙ケース」の例です。
画像(V)
紙ジャケ盤で、このように内袋がなく、ディスクを直接ポケットに入れるタイプもあります(国内盤ではほとんどありません)。便宜的に「直(じか)入れタイプ」と呼びます。ディスクにスリキズがつきやすいという欠点があります。
また こうしたタイプの場合、写真のように ブックレットがジャケットにくっついていたりします。