シューベルト，シューマン：ミサ曲 他　ジョルダン＝OSR，コルボ＝OFGL 他 （WPCS4033・2CD）

曲目・演奏者

●[1] シューベルト：ミサ曲第6番 変ホ長調 D.950　§
[2] シューマン：ミニヨンのためのレクィエム
[3]　同 ：ミサ曲ハ短調 Op.147

■[1] アルミン・ジョルダン指揮 スイス・ロマンドo　ロマンド室内cho　ローザンヌ・プロ アルテcho　オードリー・マイケル(S)　ブリジット・バリーズ(A)　アルド・バルディン，クリストフ・ホンベルガー(T)　ミシェル・ブロダール(Bs)
[2,3] ミシェル・コルボ指揮 リスボン・グルベンキアン財団o　同cho　オードリー・ミシェル(S)　マルクス・シェッファー(T)　ミシェル・ブロダール(Bs)　[3]リリア・ビジメシュ- アイジンガー(MS)　エリザベト・シルヴェイラ，スザンヌ・テイシェイラ(A)

ディスク・データ

CD// 国内盤 {DDD} Wa−エラート＊WPCS-4033〜4 (4509-95307-2) (2枚組)
　発売：94年／定価：1980円／録音：[1]1987, [2,3]88年／収録時間：53+53分
△スーパー・ツイン1980 シリーズ　△海外盤に四ツ折の八ツ折の日本語解説書，四ツ折の歌詞対訳書，表裏全面を覆う長オビを附したもの　△スリムケース・タイプ　△八ツ折のオリジナル・ブックレットはライナーノートなし (シリーズ・カタログ掲載)　△ディスク＝Made in Germany by Warner Music
△歌詞対訳掲載　△ライナーノート：西原稔

コンディション

◇ディスク：1)A〜A-/ 外縁に点キズわずかにあり，2)A-/ 細かいスリキズ少しあり / 外縁に小スリキズ少しあり
◇ブックレット：A-〜B+/ シワ部分的にあり(少なめ / 小さめ / 強め含む)
◇日本語解説書：B+/ シワ部分的にあり / 白地部分に変色あり(軽め), 薄汚れ一部にあり
◇歌詞対訳書：B+/ 細かいシワ部分的にあり / 白地部分に軽い変色あり, 薄汚れ一部にあり
◇プラケース：B　◇特殊長オビ：B+/ シワ部分的にあり(少なめ / 強め含む)

録音データ・その他

☆[1]1987. 5 ジュネーヴ・ヴィクトリア ホール，[2,3]1988. 7 リスボン・イェズス教会における録音。[1]はCASCAVELLEとの共同録音。
−[1]について。1985年から97年までスイス・ロマンド管の首席指揮者をつとめ、創立者エルネスト・アンセルメ没後 低迷していたこのオケを再び世界的なオケに復活させたジョルダン (ヨルダン)。ジョルダンのシューベルトはバゼール響との交響曲第4番&未完成 (ERATO) くらいでしょうか。シューベルトのミサ曲を録音するというのもやや意外な気もしますが、実に立派な演奏です。この曲はシューベルトが苦手なポリフォニーに果敢に挑戦しながらも、やはりシューベルト持ち前の抒情と歌謡性に溢れ、それが勝ることになった、なんとも愛すべき作品。ジョルダンは中庸から少し速めのテンポをとって冗長にならないように配慮しながら、宗教曲らしい厳かさ、ブルックナーを思わせる重厚な立体感も表出。そのうえで流麗な抒情性を充分に生かしています。合唱もうまい。
−[2]のミニヨンのためのレクィエムは「ヴィルヘルム・マイスター」による9つの歌曲集 Op.98a と対で作曲された作品。歌詞はゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」の第8巻第8章が用いられており、通常のレクィエムで用いられるラテン語の祈祷文は使用されていません。続けて奏される短い6曲からなり (合計約13分)、ドイツ語。宗教曲ではなく 自由な発想によって書かれた管弦楽伴奏つき歌曲だけあって、のびやかな抒情、芸術的飛翔が魅力です。
−3つ目の画像のように DUO BONSAI というフランスERATOの2枚組シリーズを国内盤化したもの。フランスではかっこいい盆栽のジャケット・デザインですが、日本ではダサイということで、おもて面まで全体を覆うオビを付けたのでしょう。